俺「日本のゲームユーザを根本的に勘違いしている。」
稲船敬二氏、語る「日本のゲーム業界は失敗を認めて欲しい」
http://www.wired.com/gamelife/2012/04/keiji-inafune-qa/
このインタビューをゲームユーザが読んで、クリエイターが読んでどう思うのだろうか。
(日本語訳は既に他サイトで出ているから各自検索して欲しい。)
日本が負けを認めたところで、日本の負けがはっきりするだけで何かが変わるわけじゃないだろう。
負けを認めるだけでセンスと実力が養われるなら俺は今すぐにでも誰かに対して無条件降伏する。
更にこのインタビューはクリエイターだけでは無く、ゲーマー、つまり消費者に対して言及している。
消費者が負けを認めてどうなるというのか?
この場で韓国のゲームが日本のゲームより優れていると言明しても良いし、洋ゲーが優れていると認めても良い。
さて消費者が認めたところで日本の市場の何が変わるのか?という事。
「うん、日本のゲームは終わってる。」
この場合もこれで終わり。
それで、日本のゲームは終わってると思った連中は恐らくゲームに対して今お金を払って無い。
ゲームに対してお金を払わなくなったユーザーを捨ててもっと別の人間に目を向けたのがモバゲーグリーなんであって
ゲームユーザーはとっくに日本のゲームがほぼ終わってるって思ってると思います。
惰性で買ってるシリーズはともかくとして、そのほぼ終わってそうなもの達の中から面白そうな物、まぁ面白そうな物、をなんとか探し出して買うわけで。
認めたところで日本のゲームが復活するなら数年前に復活してなきゃおかしいはずです。
しつこいですけどゲームユーザーはとっくに日本のゲームに愛想を尽かしてるんです。
日本のゲームに愛想を尽かしているところに更に愛想を尽かす出来事がありました。
それがモバゲーグリーの台頭です。
ほんとにこの人ゲーム作ってるんですか?ゲームユーザーのこと知ってるんですか?
謎です。
加えてこの人が洋ゲーを支持する理由にビッグに売れると言う事の他に、間違いなく質の高さというものが含まれていると思います。
売れる上に質が高い。
確かに洋ゲーはグラフィックの質も高い上にゲームもしっかりしている。
Diablo , Ultima , Quake , Baldur's Gate , Skyrim
新旧問わずこれ以外にもかなりの数があると思うけれど。
ところがこの人の面白いのはあれだけ昔から質の高い洋ゲーを持ち上げていながらこのインタビューでは最終的にモバゲーグリーを勝者のメンタリティ持っていると称しています。
おかしくないですか?
確かに資本主義では売れる、儲けが出る、という事が一番単純な勝ちを示します。
そういう意味で間違いなくモバゲーグリーは勝者だし、これを認めない者はいないでしょう。
でもこの人が好きな洋ゲーの質の高さというものが、モバゲーグリーに存在しますか?
ゲーマーと呼ばれるほとんどの人が口をそろえて「NO」と言うはずです。
確かに資本主義ですから儲けを出すという事は大事です。
スーパーファミコンの有名なシミュレーションRPGは当時、まず市場を見てから「シミュレーションゲーム作ろう」となり、あのタクティクスオウガが出来たのです。
タクティクスオウガは確かに市場を見るだとかいう研究もしたでしょうが、それだけでタクティクスオウガが出来たか?と言ったら間違いなくNOです。
そういう計算に負けないだけの、クリエイターと呼ばれるにふさわしい独創性・表現力・実行力があったわけです。
モバゲーグリーにそれらが足りてますか?洋ゲーと同様のそれがモバゲーグリーにありますか?
(モンスターハンターは市場の計算だけで出来上がったゲームですか?)
この人は洋ゲーの質の高さを最大限に認めていながら、売れている、儲けの出ている=良い作品
と、全く矛盾した考えを内包しているのをこのインタビューを読むと分かります。
しかもタクティクスオウガ運命の輪が出たTGSに出た年、そのTGSを見た稲船氏は「皆酷いゲームばかり作っている。」と述べている。
モバゲーグリーは酷いゲームではないのか?
この人はモバゲーグリーを持ち上げることによって、洋ゲーや過去に自分のいた会社のゲームを貶めるばかりではなく、自分の経歴すら冒涜してる事になります。
それともこの人もモバゲーグリーのようなゲームを作っていくという完全利益重視宣言だと捉えて欲しいという趣旨のインタビューなのかな?
恐らくそうなったら日本の「ゲーマー」はますますこの人から、日本のゲーム界から離れていくでしょう。
日本のゲームはもう駄目だと最初に思ったのは間違いなくユーザーです。
ユーザーはお金を払ってるんですから敏感です。
日本のゲームを駄目と思ったからといって洋ゲーを買うか、韓国のネットゲームをやるか、と言ったらそれも違うんです。
クラシック音楽のストラヴィンスキーをいくらこれが凄いと言われても凄さを認めることは出来ても、好きになる事はできない人は大勢いるはずです。
AKB48が売れているからと言って音楽として質が高いかと言われると全くの別問題でしょう。
音楽という枠組みの中にいれたくない人すらいると思います。
まさにグリーモバゲーはゲーマーにとってはゲームという枠組みの外に存在しているんです。
日本のゲーマー(特に昔からのファンであればあるほど)は十分すぎるほど日本のゲームを駄目だと思っています。
日本のゲームを駄目だと思って諦めたからって、洋ゲーの大量のFPSがやりたいわけでも、韓国のネットゲームがやりたいわけでも、モバゲーグリーがやりたいわけでもない。
他でもない良質な日本のゲームがやりたいのです。
この人は日本のゲーマーを根本的に勘違いしてる。
自分こそ日本ゲーム界の救世主だと言わんばかりなのに持ち上げる会社がモバゲーグリーではこの先この人が作り上げる作品の未来を暗示しているかのようです。
この人の理念で作られたゲームは日本ゲーマーはおろか日本ゲーム好きのこの外人インタビュアーすら納得させる事は難しそう。
筆者:ロジオン
稲船敬二氏、語る「日本のゲーム業界は失敗を認めて欲しい」
http://www.wired.com/gamelife/2012/04/keiji-inafune-qa/
このインタビューをゲームユーザが読んで、クリエイターが読んでどう思うのだろうか。
(日本語訳は既に他サイトで出ているから各自検索して欲しい。)
日本が負けを認めたところで、日本の負けがはっきりするだけで何かが変わるわけじゃないだろう。
負けを認めるだけでセンスと実力が養われるなら俺は今すぐにでも誰かに対して無条件降伏する。
更にこのインタビューはクリエイターだけでは無く、ゲーマー、つまり消費者に対して言及している。
消費者が負けを認めてどうなるというのか?
この場で韓国のゲームが日本のゲームより優れていると言明しても良いし、洋ゲーが優れていると認めても良い。
さて消費者が認めたところで日本の市場の何が変わるのか?という事。
「うん、日本のゲームは終わってる。」
この場合もこれで終わり。
それで、日本のゲームは終わってると思った連中は恐らくゲームに対して今お金を払って無い。
ゲームに対してお金を払わなくなったユーザーを捨ててもっと別の人間に目を向けたのがモバゲーグリーなんであって
ゲームユーザーはとっくに日本のゲームがほぼ終わってるって思ってると思います。
惰性で買ってるシリーズはともかくとして、そのほぼ終わってそうなもの達の中から面白そうな物、まぁ面白そうな物、をなんとか探し出して買うわけで。
認めたところで日本のゲームが復活するなら数年前に復活してなきゃおかしいはずです。
しつこいですけどゲームユーザーはとっくに日本のゲームに愛想を尽かしてるんです。
日本のゲームに愛想を尽かしているところに更に愛想を尽かす出来事がありました。
それがモバゲーグリーの台頭です。
ほんとにこの人ゲーム作ってるんですか?ゲームユーザーのこと知ってるんですか?
謎です。
加えてこの人が洋ゲーを支持する理由にビッグに売れると言う事の他に、間違いなく質の高さというものが含まれていると思います。
売れる上に質が高い。
確かに洋ゲーはグラフィックの質も高い上にゲームもしっかりしている。
Diablo , Ultima , Quake , Baldur's Gate , Skyrim
新旧問わずこれ以外にもかなりの数があると思うけれど。
ところがこの人の面白いのはあれだけ昔から質の高い洋ゲーを持ち上げていながらこのインタビューでは最終的にモバゲーグリーを勝者のメンタリティ持っていると称しています。
おかしくないですか?
確かに資本主義では売れる、儲けが出る、という事が一番単純な勝ちを示します。
そういう意味で間違いなくモバゲーグリーは勝者だし、これを認めない者はいないでしょう。
でもこの人が好きな洋ゲーの質の高さというものが、モバゲーグリーに存在しますか?
ゲーマーと呼ばれるほとんどの人が口をそろえて「NO」と言うはずです。
確かに資本主義ですから儲けを出すという事は大事です。
スーパーファミコンの有名なシミュレーションRPGは当時、まず市場を見てから「シミュレーションゲーム作ろう」となり、あのタクティクスオウガが出来たのです。
タクティクスオウガは確かに市場を見るだとかいう研究もしたでしょうが、それだけでタクティクスオウガが出来たか?と言ったら間違いなくNOです。
そういう計算に負けないだけの、クリエイターと呼ばれるにふさわしい独創性・表現力・実行力があったわけです。
モバゲーグリーにそれらが足りてますか?洋ゲーと同様のそれがモバゲーグリーにありますか?
(モンスターハンターは市場の計算だけで出来上がったゲームですか?)
この人は洋ゲーの質の高さを最大限に認めていながら、売れている、儲けの出ている=良い作品
と、全く矛盾した考えを内包しているのをこのインタビューを読むと分かります。
しかもタクティクスオウガ運命の輪が出たTGSに出た年、そのTGSを見た稲船氏は「皆酷いゲームばかり作っている。」と述べている。
モバゲーグリーは酷いゲームではないのか?
この人はモバゲーグリーを持ち上げることによって、洋ゲーや過去に自分のいた会社のゲームを貶めるばかりではなく、自分の経歴すら冒涜してる事になります。
それともこの人もモバゲーグリーのようなゲームを作っていくという完全利益重視宣言だと捉えて欲しいという趣旨のインタビューなのかな?
恐らくそうなったら日本の「ゲーマー」はますますこの人から、日本のゲーム界から離れていくでしょう。
日本のゲームはもう駄目だと最初に思ったのは間違いなくユーザーです。
ユーザーはお金を払ってるんですから敏感です。
日本のゲームを駄目と思ったからといって洋ゲーを買うか、韓国のネットゲームをやるか、と言ったらそれも違うんです。
クラシック音楽のストラヴィンスキーをいくらこれが凄いと言われても凄さを認めることは出来ても、好きになる事はできない人は大勢いるはずです。
AKB48が売れているからと言って音楽として質が高いかと言われると全くの別問題でしょう。
音楽という枠組みの中にいれたくない人すらいると思います。
まさにグリーモバゲーはゲーマーにとってはゲームという枠組みの外に存在しているんです。
日本のゲーマー(特に昔からのファンであればあるほど)は十分すぎるほど日本のゲームを駄目だと思っています。
日本のゲームを駄目だと思って諦めたからって、洋ゲーの大量のFPSがやりたいわけでも、韓国のネットゲームがやりたいわけでも、モバゲーグリーがやりたいわけでもない。
他でもない良質な日本のゲームがやりたいのです。
この人は日本のゲーマーを根本的に勘違いしてる。
自分こそ日本ゲーム界の救世主だと言わんばかりなのに持ち上げる会社がモバゲーグリーではこの先この人が作り上げる作品の未来を暗示しているかのようです。
この人の理念で作られたゲームは日本ゲーマーはおろか日本ゲーム好きのこの外人インタビュアーすら納得させる事は難しそう。
筆者:ロジオン
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